The Withdrawal of Super Aguri From F1

[Today's Story]


先週、スーパーアグリ(SA)がF1から撤退した。


F1でも格差が進み、弱者は生き残れない、ということが強調されている。


これで、誰が儲けるのだろうか?
憶測だが、同じイギリスに構える有名Footballクラブの株主ではないかと思う。


SAの撤退の原因は、資金不足。


経営難のSAの買収には、約£5000万が必要とされていた。


Magma GroupがSAを買収する予定だった。両者は基本的には合意したらしい。


しかし、事態は悪化した。


中東の投資会社Dubai International Capital (DIC)が、
SAを買収するはずだったMagma Groupへの約£5000万という買収資金の送金をやめた。


これで先程の契約は白紙に。


この金額の殆どは、SAをサポートしていたHondaが受け取るはずだった。
昨シーズンの成績が振るわなかったHondaは、このお金を自分のチームに使いたかったはず。



DICの判断が決定的だった。
つまり、SAではなく、Liverpool FCの方を選んだということだ。


DICはLiverpool買収を達成したい。
ファンも、これを望んでいる。


しかし、クラブのアメリカ人オーナーのTom Hicks氏が障壁となっている。


今回のDICの判断で、Liverpoolの株は上がったのではないか。
DICがLiverpool買収に専念する、と考えられるからだ。


そうすると、株は売れ、株価も上昇する。


ここで、Hicks氏が株をDICに売れば、儲けるのは彼自身である。



14日現在、彼は未だオーナーの座にいるが、どうなるであろうか。


Ryo2412

China Earthquake - Natural Disaster ?

[Today's Story]


2008年5月12日14時28分。


中国で四川大地震が発生した。


12,000という人々が既に犠牲になった。



この中国史上最悪の地震は、本当に天災だろうか?


現在の中国の問題を考慮すると、この地震のタイミングは計られたように思えるからだ。


これで、国民の不満が高まり、国内が混乱するのではないだろうか。



5月1日、英エコノミスト誌は「Angry China」という記事を掲載。


http://www.economist.com/opinion/displayStory.cfm?source=most_commented&source=most_commented&source=most_commented&source=most_commented&source=most_commented&Story_ID=11293645&intent=readBottom&intent=readBottom&intent=postTop&intent=postTop&intent=readBottom


記事は、オリンピックで高まる愛国心は、

中国国内の不満に向かう危険性を指摘している。

5月1日にである。



次に、13日付けの英Guardian紙は、
「This is not natural disaster - this is done by humans
という記事を掲載。


http://www.guardian.co.uk/world/2008/may/13/china.naturaldisasters3


親や民衆の怒りは、軍、政府に向けられている。
もろい校舎、軍の到着の遅れ、政治家たちの腐敗。


エコノミスト誌の指摘が当たった、といえる。



奇妙な点がいくつかある。


1.地震発生後スグに、国営メディアの新華社はこのニュースを伝えた。


この速さは、中国のBBC特派員をも驚かせた。


http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/asia-pacific/7396400.stm


中国の軍の震災への対応は良く、5000人ほどの軍が現地へすぐに送られた、とも言っている。


だが、先程のGuardian紙は、軍の遅れに怒る中国人のことを書いている。


2.被災地の四川省には、米作が盛んに行われている。


先日サイクロンに襲われたミャンマーもそうだ。


推測だが、食糧不足が深刻化するかもしれない。


推測を含むが、以上のことから、天災にしては奇妙だと思う。



今も、小学生たちが下敷きになっている。

救出に当たっているある人は、

「子供2人を救出したが、自分の子供が救えない」と嘆いている。


「天災ではない、人災だ」と民衆は怒っている。


一刻も早い救出作業と事態の沈静化を願う。


Ryo2412

Foreign Players Whom Fans Accept

[Today's Story]


春が深まるにつれ、サッカーファンは寂しくなる。


プレミアリーグの残り試合もあと1試合。


4日、Liverpool-Manchester Cityの試合を観戦した。


Liverpoolはリーグ4位が決まっているし、CL準決勝で敗退したため、
この試合が意味することは特にない。


一方、Manchester Cityは、エリクソン監督の去就問題で揺れている。
オーナーのタクシン・シナワット元タイ首相と監督の関係が良くなく、
エリクソンはクラブを去るのではと予想されている。


Anfieldに集まったCityのファンは監督への支持を懸命に伝えていた。
エリクソン氏もファンに手を挙げて、それに応えていた。


消化試合とも思われるこの試合。
しかし、このような試合でこそ選手の価値が見れると思う。


チームを常に支えるファンがいるからだ。
この人たちの前で情けないプレーをすることは、彼らを裏切ることと同じ。
まして、Liverpoolの今シーズンの成績は、またも落胆的だった。


しかし、クラブに忠誠を誓っているから、ファンたちは最後までクラブを見守る。


選手たちは全力でプレーしていた。
見ていて清々しさを感じた。


Manchester Cityが、後半中盤にハマンを投入した。
Liverpoolのファンたちは、拍手喝采で彼を迎えた。
彼がアップを開始した時、すでにTVカメラは観客の彼への拍手を捕らえていた。


この理由は、彼はかつてLiverpoolに在籍し、
近年のクラブの成功(2004年のCL優勝など)に大貢献したからだ。


Liverpoolから近くのManchesterでは、
Manchester Unitedのテベスが古巣West Hamを相手にゴールを決めた。


West Hamファンは、テベスに拍手を送った。
昨シーズン、彼はWest Hamに在籍し、クラブを降格から救ったからだ。


クラブへの貢献に国籍は関係ない。
ハマンはドイツ人。Footballを見る限り、イギリスでドイツ人は好まれていない。
エリクソンスウェーデン人。下位に低迷していたチームを上昇させた。
テベスはアルゼンチン人。彼のイギリスでの活躍は、かつてのアルディレスを思わせる。


「大衆はものを書かない批評家である」とはヴォルテールが言った言葉。
ファンもこれに近いだろう。
ただ、彼らの選手・監督への評価はわかりやすい。


このような選手・監督の増加が、
世界中のスポーツで現在大切なことであると思う。


Ryo2412

The Rise of Cricket

[Today's Story]


クリケットが巨大市場になろうとしている。
今月18日、インドでIPL(Indian Premier League)が開幕した。
インドや世界の有名企業がスポンサーになった。
クリケットが大人気の国々(旧英国領)では、もちろん試合が放送される。


まさにサッカー・ビジネスを追いかけている。
「サッカー人気をその内超える」と言う人もいる。


日本ではあまり聞かないクリケット
戦後アメリカの植民地になった。
戦前に野球は日本で既に人気だったし、野球道という日本独自のものまでに発展していた。
そこにベースボール大国アメリカの軍人が駐留したことが、
日本の野球人気を確立させた。


しかし、日本やアメリカなど以外の国々でクリケットは超人気スポーツ。
イギリスやスリランカ、インド、オーストラリアなどの旧英国領の国々だ。
また、驚いたことに、中国や北朝鮮でも行われている。
中国在留の英国人チームが平壌で試合を行うというニュースも先日あった。


ここブリストルでは、公園でクリケットを楽しむ人々を見かけるし、
パブでもクリケットの国際試合を放送している。


階級制度も当然絡んでくる。
サッカーが労働者階級の競技なら、クリケットは上流階級のもの。
イギリスの階級制度について学びたいならクリケットを勉強しろと友人に言われた。


まだ詳しくは知らないが、試合の様子を見れば何となくわかる。
試合は長時間に渡るし、食事などの休憩時間が挟まれる。
この競技は優雅だ。


インドで開幕したIPL。
この国の目覚しい経済発展を物語っているようだ。


開幕の様子はニュースで報道されたが、凄まじかった。
アメリカのNFLのようにチアリーダーを使った派手なオープニング。
クリケットの優雅なイメージが吹き飛ばされたほどだった。
競技のエンターテイメント化が図られている。


Twenty20というルールもそうだろう。
まだ完全に理解していないが、
これは試合時間を大幅に短縮するための試合形式だろう。


派手なオープニングを飾ったIPL。
しかし、一方で様々な問題を抱えている。


英国クリケット協会と選手たちとの間ではIPLに関わる問題が噴出している。


サッカー選手並みの高額な給料がIPLで得られるから、
多くの選手たちはインドでプレーしたい。
イギリスのクリケットが空洞化する恐れがある。


先日、インドのターター社が英国ジャガー社を買収したようなことが、
クリケットでも起きている。


また、インドは貧富の格差が激しい。
IPLに投資される巨額なお金を貧しい人々のために使うべきとの声もある。


そして、クリケットのゲームが変わる。
ビジネス化したスポーツは、利益を生む一方で、競技の本質をかえる。
儲け主義がゲームを支配する恐れもある。


クリケットがさらに発展することは素晴らしいことだ。
今はそれをしっかり見守るべきだろう。


Ryo2412

The Olympic Ruined By Politics

[Today's Story]


世界の目がオリンピック・トーチリレーに向けられている。
これほどまでにトーチが注目されたことは、これまでなかっただろう。


中国のチベットに対する態度が問題のおかげだろう。
人権問題や独立問題が絡んで、
もはやトーチが平和の象徴として燃えているのかと疑いたくなるほどだ。


ましてや、青いジャンパーを着た中国政府から送られたと思われる護衛団が、
トーチリレーを最も近くで警備している。


だが、これは事態を改善していない。
アテネ、ロンドン、パリ、サンフランシスコ、インド、そして日本などデモは行われている。


抗議者VS中国護衛団の試合が行われている。
The Economist誌は「The New Olympic Game」と書いていた。


中国の立場が悪くなっているのは明らか。


デモはデモを呼ぶ。
愛国心がとても強い中国人たちも、このデモ運動に対抗し、デモを起こした。


北京でもデモは起こるのだろうか?


中国共産党(CCP)のチベットに対する態度は問題だ。
虐殺やチベット仏教の取締りなどの人権を否定することを行っているからだ。


中国はダライ・ラマと対談するべきだろう。
そして、関係を修復させるべきだ。


だが、物事には原因がある。
中国の主張にも耳を傾ける必要があるはず。


中国に改善すべき点は多数あるが、
我々がメディアの過熱報道による「反中国」モードに傾倒することも悪い。


中国とチベットの関係は長年良好ではない。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%99%E3%83%83%E3%83%88#.E8.BF.91.E4.BB.A3


CCPの強かな外交がわかる。
圧倒的な数で上回る中国軍のチベット侵攻での勝利に驚きはないが、
他の出来事を読むと、CCPはチベットを上手く利用した(悪く言えば騙した)ともいえる。


力の強い国が他国を抑え発展していくのが歴史だ。
ローマ帝国モンゴル帝国、イギリス、アメリカなど。
歴史は勝者によって書かれると言われているように。


中国がチベット地域を地政学的に支配しておきたいのだろう。


アジアをさらに発展させるためには、紛争ではなく平和が必要だ。
中国はまず人権を保証し、ダライ・ラマ氏と会談すべきだろう。
そして、アジアの繁栄に協力していく。


ダライ・ラマも中国もオリンピックの成功を望んでいるはず。


政治とスポーツは別。
このオリンピックの理想は長く実現されていない(政治がスポーツを利用する。逆ではない)。
しかし、各国首脳のボイコットは問題の解決にはならないと思う。


一方で、ダルフール紛争が見落とされている。
これは、チベット問題より残酷な状況だという。


石油資源のために、中国とアメリカがこの紛争を操っていると一部では言われている。
この紛争から世界の目をそらすために、チベット問題が彼らによって利用されたのだろうか。


スポーツと政治は切れない関係にあるが、
ともに平和を目指すのなら構わない。


平和は人類最高の理想である―ゲーテ


Ryo2412

Football in Japan

[Today's Story]


日本のサッカーはどうあるべきなのだろうか?


古くは蹴鞠に始まり、19世紀頃サッカーが英国人により伝えられ、
第二次世界大戦後にJFLが始まり、そしてJリーグが1993年に始まった。


戦後の高度経済成長で日本は世界先進国になった。
この時期の必死の努力のおかげで、日本は豊かになった。


マチュア競技だったサッカーもプロ化の希望が見えてきた。


FIFA会長アヴェランジェはこう言った。

「ワールドカップを日本で開催したい」


現在、2008年。J開幕から15年が経った。
W杯出場を果たし、開催もした。最高の成績は02年のベスト16。


2年前の2006年。やはり国中が期待した、ジーコジャパンに。

しかし、期待とは裏腹に予選敗退。


中田英寿はピッチで大の字になって倒れた。


野球のワールドベースボールクラシックで世界制覇を成し遂げた日本代表。
その主将だったイチローのようにはならなかった。


共に冷静で実力は申し分ない。だが、情熱の温度が違っていたように思われる。


情熱<passion>が何よりも重要であることは疑いない。
中田英寿に情熱が一切無かったと思ってるわけではない。


だが、イチローの方が情熱的だった。それがチームメートたちにも伝わった。
チーム一丸となった。


もちろん、中田英寿に敗退の全責任があるわけではない。


2試合連続での猛暑の中での試合がこの結果の要因の1つだろう。


これは稀なケースであった。
ドイツとの時差のため、テレビ局側は深夜に放送するしかなかった。
しかし、少しでも早ければその分多くの人が見る。視聴率は上がる。


広告収入に支えられているテレビ局。
それを支配する電通


FIFAと既にパイプがある電通


テレビ局側の思惑を電通が聞き、
キックオフ時間を炎天下の昼間にするようFIFAに介入した。


テレビ局が最高視聴率を記録したと嬉しそうに騒いでいた一方で、
日本代表やサポーターたちは悔しさに泣いた。


猛暑の中でサッカーをしたことはあるだろうか?
あれほどの悪条件はない。集中できない。倒れる。


鍛える以前に鍛えられない。わけがない。
精神を強くしろという精神論ではない。
高校野球に代表される日本の野球は精神面が重要視されている。


しかし、サッカーはそれとは違う。
炎天下で練習したって、効果が出るとは思わない。まともな練習ができないのだから。

炎天下での試合となれば、選手たちの疲労は相当な物。
相手チームも条件は一緒だろう。
それに異論は無いが、2試合連続で炎天下というのは多いに異論ありだ。


日本サッカーは一体となって進んでいるだろうか?


ジーコを熱望し独断で代表監督へ招聘した川淵三郎キャプテン。
監督の経験0にも関わらず。


そんな川淵氏は今もJFAのトップに居座っている。
現在日本サッカー協会特別顧問の森健児氏は、彼を独裁者と批判している。


07年冬。オシム監督が病気で倒れた。
監督としても人間としてもとても尊敬できる人物であっただけに、これは残念だった。


しかし、後任になぜ岡田武史なのか?
初出場は別にして、98年W杯で惨敗を喫したではないか?


彼の経歴を見なければならない。
早稲田大学卒業後、古河電工に就職。
同じ経歴の持ち主は・・・川淵キャプテンだ。


今年、イギリスのFAの会長が交代した。
新会長は、サッカーの草の根活動の見直しと共に充実化に取り組んでいる。
TV収入により貧富の差が広がったイギリスサッカーを、少しずつ変えようとしている。
サッカーが危険な状態になっているからだ。


日本とイギリスのサッカーの歴史は違う。
だが、このイギリスの判断を日本も見習うべきだろう。


まだまだ改善すべき点がたくさんある、
サッカーを本当に日本へ根付かせるために。



Ryo2412

English Football from Plymouth

Argyle Supporter

[Today's Story]


「The most interesting thing in the first half was that flying bird.」
スタジアムで隣に座っていたおじいさんは小声でそう言った。
サングラスをかけ、耳にはイヤホン。ラジオで他の試合のことを聴いているのだろう。


ハーフタイム。
選手たちが去ったピッチの脇では、爆音を轟かせているバイクショーが行われている。
晴天の空の下、スタジアムに集まったPlymouth Argyleのサポーターたち。
前半を終了してスコアは0−0。
Plymouthは、相手のCharlton AthleticのGKが退場したにも関わらず、攻めあぐねた。


不満が募ったサポーターたちの頭上を悠々と飛ぶ鳥。
春の暖かい日差しを一人楽しんでいるよう。


鳥を見て平静を取り戻すのは久しぶりだった。


2008年4月5日の土曜日。
Coca Cola Championshipの一戦をプリマスのHome Parkで観戦した。


プリマス近郊に住む友人NeilはArgyleのサポーター。
この試合は、リーグ6位までに与えられるプレーオフ進出権を得るために、落とせないものだった。
今シーズンは健闘しているArgyleは、その可能性があった。
Neilは興奮を隠せない様子だった。


スタジアムは良い雰囲気に包まれている。
選手たちが入場すると、サポーターたちは拍手で出迎え。
小さな子供からおじいさんたちまで、サポーター全員が期待を込め手をたたく。


そして、チームを鼓舞する合唱が始まった。
スタジアムの誰もが、プリマスの勝利を信じていた。


最高潮に達したムードの中、キックオフの笛が鳴り響いた。


Argyleはこのムードを活かしたかった。
開始早々、相手チームのGKがゴールエリア外で手を使い退場。
この有利を確実にするためには、ゴールが早く欲しい。


焦ったのだろうか。
うまくパスがつながらないArgyle。雑なロングパスがピッチを横切る。
ボールを支配できないホームチーム
前へ前へと気持ちばかりが進み、地に足がついていなかった。


Kick & Rushで前半が終了。
サポーターたちは落胆。「最悪」とNeilは一言。


ハーフタイム後に現れたArgyleは、まさかこの春の午後が最悪になるとは思わなかっただろう。
勝つか、せめて引き分けか。


試合は動いた。
右サイドを崩したArgyleはクロスボールのこぼれ球を相手ゴールに蹴りいれた。
「Yeah!!」スタジアムが歓喜に包まれた。みなが一斉に立ち拍手。


これで勝利に近づいた。しかし、この安堵もつかの間だった。
すぐに、セットプレーからCharltonがゴールを奪った。


事態は悪化。
Argyleのパフォーマンスは低調なまま。
Neilは「今シーズン最低の出来だ」と落胆を隠さない。
後半30分頃、Charltonが追加点を奪った。スタジアムは沈黙した。


そして、選手たちも沈黙した。


その後試合は、何の驚きもないまま終わった。
虚しさと落胆だけがスタジアムには残っていた。


まだプレーオフ進出の希望が消えたわけではない。
でもNeilは肩を落としたまま。


「何が最悪かって言うと、後半にチームが勝利を諦めたこと。」


諦めた。


ゴールを奪おうとする意欲、ボールに対する執着心、勝利に対する執念。
これら全てが、Argyleから見られなかった。


この試合の敗戦より、選手たちのモチベーションの低下がNeilを気にさせた。


「これでは、プレーオフに進出できない。」


Neilだけがそう感じたわけではない。
他のサポーターたちもチームの不甲斐無さに、怒りを通り越し、ただ失望した。


試合前にNeilは僕にこう言っていた。
「English FootballはPassion(情熱)が最も大切だ。」
ファンたちは、地元チームを愛し応援すること。
選手はチームのために全力を尽くす。


決して、走ることをやめない。
リヴァプールのジェラード、イングランド代表のベッカムのように。


この選手たちの情熱が、ファンには伝わってこなかった。


春の陽光が陰ってきた夕方。
ファンはパブへ向かい、鳥たちは夕暮れの空を舞い、家路を急いでいる。


空虚感を埋める光は、Argyleに再び差し込むのだろうか?


Ryo2412