The Olympic Ruined By Politics

[Today's Story]


世界の目がオリンピック・トーチリレーに向けられている。
これほどまでにトーチが注目されたことは、これまでなかっただろう。


中国のチベットに対する態度が問題のおかげだろう。
人権問題や独立問題が絡んで、
もはやトーチが平和の象徴として燃えているのかと疑いたくなるほどだ。


ましてや、青いジャンパーを着た中国政府から送られたと思われる護衛団が、
トーチリレーを最も近くで警備している。


だが、これは事態を改善していない。
アテネ、ロンドン、パリ、サンフランシスコ、インド、そして日本などデモは行われている。


抗議者VS中国護衛団の試合が行われている。
The Economist誌は「The New Olympic Game」と書いていた。


中国の立場が悪くなっているのは明らか。


デモはデモを呼ぶ。
愛国心がとても強い中国人たちも、このデモ運動に対抗し、デモを起こした。


北京でもデモは起こるのだろうか?


中国共産党(CCP)のチベットに対する態度は問題だ。
虐殺やチベット仏教の取締りなどの人権を否定することを行っているからだ。


中国はダライ・ラマと対談するべきだろう。
そして、関係を修復させるべきだ。


だが、物事には原因がある。
中国の主張にも耳を傾ける必要があるはず。


中国に改善すべき点は多数あるが、
我々がメディアの過熱報道による「反中国」モードに傾倒することも悪い。


中国とチベットの関係は長年良好ではない。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%99%E3%83%83%E3%83%88#.E8.BF.91.E4.BB.A3


CCPの強かな外交がわかる。
圧倒的な数で上回る中国軍のチベット侵攻での勝利に驚きはないが、
他の出来事を読むと、CCPはチベットを上手く利用した(悪く言えば騙した)ともいえる。


力の強い国が他国を抑え発展していくのが歴史だ。
ローマ帝国モンゴル帝国、イギリス、アメリカなど。
歴史は勝者によって書かれると言われているように。


中国がチベット地域を地政学的に支配しておきたいのだろう。


アジアをさらに発展させるためには、紛争ではなく平和が必要だ。
中国はまず人権を保証し、ダライ・ラマ氏と会談すべきだろう。
そして、アジアの繁栄に協力していく。


ダライ・ラマも中国もオリンピックの成功を望んでいるはず。


政治とスポーツは別。
このオリンピックの理想は長く実現されていない(政治がスポーツを利用する。逆ではない)。
しかし、各国首脳のボイコットは問題の解決にはならないと思う。


一方で、ダルフール紛争が見落とされている。
これは、チベット問題より残酷な状況だという。


石油資源のために、中国とアメリカがこの紛争を操っていると一部では言われている。
この紛争から世界の目をそらすために、チベット問題が彼らによって利用されたのだろうか。


スポーツと政治は切れない関係にあるが、
ともに平和を目指すのなら構わない。


平和は人類最高の理想である―ゲーテ


Ryo2412