English Football and the Moral 2

[Today's Story]


Liverpoolの経営が混乱している。
29日付けの新聞によると、クラブのアメリカ人オーナーの1人George Gilletが、
もう一人のオーナーであるTom Hicksとの不和を明らかにした。
Hicksは、クラブの株50%をDubai International Capital(DIC)に売ろうとするGilletを阻止した。
これが決定的な要因らしい。


不満が募っているサポーターたち。
ファンたちはHicksの退任をまず望んでいる。次はGilletだろう。
最終的には、DICがオーナーになることを好んでいる。


Gilletは脅迫電話を受けた。


しかし、その二人とも経営権を放したくはないようだ。
そればかりか、クラブを完全に支配したいらしい。つまり、独占だ。


利益至上主義のFootball Business。
莫大なスポンサー収入やテレビ放映権のため儲かる。
これらのおかげでPremiershipが発展してきたのだから、悪いことばかりではない。


しかし、スポンサー収入に頼ることは危険を伴う。
Jリーグでは、98年に横浜フリューゲルスが解散させられることになった。
スポンサーであった佐藤工業全日空が撤退したからだ。


テレビ放映権も同じである。
2002年には、イングランドのチャンピオンシップ・リーグを放送していたITV Digitalという会社が破産。
そのため、たくさんの下部クラブも破産や融資を受ける形となった。


誰が今までクラブを応援し、嬉しさや悲しみを分かち合ってきたのか?
悔しい思いをし、涙するのは誰か?


ビジネスマンオーナーとファンとを比べると、クラブへの目的や忠誠心が明らかに異なる。


恩恵をもたらすビジネス。資本主義。とにかくモノとカネ。
商品価値がなくなれば、見切りをつける。新しいビジネス・チャンスに移る。


もしこれがFootballに起きたら、どうするのか?


イングランドは、Footballの長い歴史を持っているから、対応できるだろう。
ここに暮らしてみるとわかるが、このスポーツが「文化」だからだ。
要するに生活の一部。
Football Businessに警鐘を鳴らす人々もたくさんいる。


日本はどうか?
Jリーグが発足してから15年。サッカーは本当に根付いているだろうか?


懸念材料として、スポンサーや「電通」に頼っている構造と、
JFAを私物化・独裁していると言われる川淵キャプテンの2点が考えられる。


現時点で、スポンサーの撤退ということが最も恐ろしいだろう。
これに頼っているから、JFAは企業や電通の融通を聞かなくてはならない。
おかげで試合時間が猛暑の昼間になったり、不適切な大会が行われる。


スポンサーと手を切ろとは言っていない。
読売のナベツネのような人は必要か?
企業利益のためでなく、サッカーを根付かせることに協力したいスポンサーが必要だ。


世界中で見られるこの構造を、はやく見直すべきではないだろうか。
「善は急げ」である。


To be continued....


Ryo2412