Arsenal, the Environment and Politics

[Today's Story]


衝撃的なニュースが昨日の英ガーディアン紙に掲載された。
イギリスフランスの両政府が新しい原子力発電の建設と、
原子力エネルギーを世界中へ輸出することで合意。


この協定が「Arsenal Summit」で公表されるという。
アーセナルの本拠地であるエミレーツスタジアムでそれが行われるからだ。
http://www.guardian.co.uk/environment/2008/mar/22/nuclearpower.energy1


原子力(nuclear power)は二酸化炭素削減に貢献するという。
地球温暖化などの環境問題が報道されている毎日。


こう考えて、原発に賛成する人々もいるはずだ。


だが、それは間違いだと思う。
原発は危険極まりなく、人々や環境に悪いものだからだ。


それを指摘する人はたくさんいる。
平井憲夫さんのレポートは原発の真の姿を伝えている。
http://www.iam-t.jp/HIRAI/index.html#about


ではなぜこうも危険な原発が無くならないのか。


International Energy Agency(IEA)によると、原子力エネルギーは世界で6.5%を占め、
15.7%の電力を世界へ供給しているという。


この産業が利益のある市場になっている。だから原発は減らない。


イギリスのBritish Energyという原子力会社は買収の的になっている。
http://business.timesonline.co.uk/tol/business/industry_sectors/utilities/article3601455.ece


原子力発電では核燃料も製造されるという。
核兵器保有するということは、政治的に大きな脅威を各国に与えることができる。


平井さんは、フランスが1995年南太平洋で行った核実験で、
日本のもんじゅプルトニウムが使われたと指摘する。


日本では、青森の六ヶ所村に原子燃料リサイクル施設等が集中する。


原発放射能を外へ漏らす。
がん患者が増加するだろう。ガン産業も上手い汁を吸うだろう。


人々の生命を危険にさらしてまで、巨額のお金を儲けている人々がいる。
これを忘れてはいけない。


以上のことから、今回の「Arsenal Summit」は受け入れられない。
そして、その協定の会場となるアーセナルエミレーツスタジアムには落胆した。


Ryo2412