Never Reading Story

立ちはだかる本の壁

[Today's Story]


「生徒諸君はたくさん本を読むこと」
Reading Listを見ながら、先生はこう言い放った。
マジかよってつぶやいた俺の声がクラスの静けさを打ち破った。
「スイマ・・・SORRY」


授業がついに始まった。
大聖堂のような建物で最初のクラスは行われた。
その豪華さに威圧されながらも、アドレナリンは上昇。


授業は、45分とロスタイム5分という長さ。
眠る暇もない。
先生は早口で、パワーポイントの文字は細かくて読みづらい。
ノンストップで進む。文句を言えるムードでもない。


先生が試合を少し中断してReading Listについて話した。
毎回の授業の前に読んでおくべき本のリストで、
常に10冊近くがリストアップされていいる。
審判から警告を受けたような気分。


これが導く場所はあそこしかない。
先生の部屋だ。そこで「キツイっす」と素直に言えばいいんだ。


・・・それじゃ即刻退場処分だ。
それはマズイから図書館で必死で読むしかない。
血管が張り裂けそうになるまで。


クリスマスまで走れますかと、思わず神に相談した。


Ryo2412